2013/01/29

エジプトで広がる暴動

エジプトでは現在、全土でデモ・暴動が起こっており、
モルシ大統領は27日に北部の3県に対して非常事態を宣言しました。

今回の国内混乱状態は、二つの理由から発生したデモが複雑に混ざりあい、拡大したという背景があります。

まず2011年1月25日から2周年を祝う「改革記念日」に大規模なデモが呼びかけられ、
「革命がモルシ大統領に乗っ取られた」との考えの下、タハリール広場を中心に人々は集まりました。


(© Atlantic)


そして翌日26日、エジプト裁判所は昨年2月に同国北部のポートサイドにあるサッカー競技場で発生し74人が死亡した暴動事件の裁判で、被告21人に死刑判決を下しました。

その後、判決を不服とする者による暴動が北部を中心に大きく広がり、多くの死傷者を出しました。

(© Egypt Independent)

このサッカー暴動事件に反体制デモが加わったため、事態は複雑になってしまったのです。

また事実として、新政権発足後も経済低迷が続いたために不満を募らせている国民が多く、
その怒りがこのようなデモで発散されているという側面もあります。


(© Atlantic)

以下 the Atlanticのウェブサイトでは、この数日間に渡るデモの様子を克明にとらえた多くの写真を見ることができます。

”エジプトの終わらない改革-2年が経って”


エジプトが一刻も早く安定へ向かうことを祈るばかりです。

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