2013/11/25

ヌビア族の結婚式は体力勝負

ヌビア族は、エジプト南部アスワンを中心にナイル川沿岸地域に居住する部族で、都心部のエジプト人とは違った文化を持っています。本日はそのヌビア族の結婚式をご紹介します。

(c. Daily News Egypt)

ヌビア人の結婚式は、とにかく人をたくさん集めることから始まります。街のはじからはじまで移動して人々を招待し、多くの人が結婚式に来られるよう日程を皆に知らせます。

結婚式自体は、部落によりそれぞれ違うものの、2日から数日間かけて行われます。以前は7日ほどかけて行っていたそうですが、金銭的な問題もあり、昨今の経済状況下では短縮されているそう。

式は大きく分けて3つのパートに分けて行われます。


The dukhan

dukhanはアラビア語で「煙」を意味し、手順は以下の通りに行われます。
①新郎の女性の兄弟と友人らは時間をかけて手足にヘナのペインティングを施す
②ペインティングを水で洗い流す
ペインティングを濃くするため、煙の焚かれた部屋に入り、同時に香りを体に焚きつける

(c. the agitator)

Henna Day

人々は新郎の家に集まり、男性の招待客はtablaという小さな太鼓を演奏し歌を歌い、女性の招待客は歌と踊りを楽しみます。DJも呼ばれ、人々は夜遅くまで賑やかに時間を過ごします。一日の終わりには明日のご馳走に使われる牛を屠殺します。

(c. Daily News Egypt)

Wedding Day

前日の夜更かしに関わらずこの日は早朝から始まり、皆でわいわいと歌ったりくだらない冗談を言いながら料理をします。夕方には準備を終え、人々はそれぞれの美容室へと向かい、着飾って戻ります。そして一番の盛り上がりは真夜中。普段は男女別に踊ることが多い人々も、この日は朝まで皆一緒に大騒ぎします。

朝8時頃に音楽が聞こえなくなる頃には、踊っている人はまばらとなっており、多くは近所の家に寝に帰ります。そしてまだ食欲のある人のために、ミルクティーとビスケットの朝食が出されます。

(c. Daily News Egypt)


伝統を重んじるというヌビア族の結婚式を最後まで楽しむには、体力が必要そうです。

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