2013/12/02

華麗なるヒジャブ

エジプトにおけるヒジャブ・ファッションは過去10年で大きな変化を経てきました。

5年前にスパニッシュ・スタイルのベールが表れてから、スタイルの主流はよりシンプルでルーズなものとなっています。
伝統的な形はそのうちなくなってしまうのではないかとの声も聞かれます。

エジプト女性は、ヒジャブを選ぶ際に形よりも服との全体のコーディネートとの色合いを見て決めることが多いそう。また社会階級もヒジャブの種類やスタイルに大きく反映されるため、ヒジャブを見てその人の社会での位置付けがわかるそうです。


最近一般的なのが、スパニッシュ・スタイルと呼ばれるラフな巻き方です。
スカーフが前に垂れさがらないため、服のデザインを見せたい若者たちにも人気だそう。首周りが涼しく夏にも適しています。カイロの人気ヒジャブ専門店の店員によると、このスタイルには三角形のスカーフが適しており、最近最も売れ行きがいいのもこのタイプだそうです。ちなみに平均価格はLE35~65(約500-9,000円程度)。


こちらは人気ブログHijablogのブロガーの、スパニッシュスタイル。




一方、こちらが伝統的なヒジャブの巻き方です。
顔周りをぴったりと布で多い、あごの下までしっかりと包み込みスカーフを前にたらすのが特徴です。

(c. Stylespk.com)

また湾岸諸国ではキャメル・ハンプ(=ラクダのこぶ)スタイルが流行中。
後頭部を高く盛り上げるようなこのスタイルは、クリップでまとめた髪で作る場合もあれば、スポンジ、ヘアスプレーなど試行錯誤の末に完成することも。より大きく見せるため、「牛乳パックを入れる人もいる」という都市伝説もあるそうです...

(c. Huffington Post)

日々進化するヒジャブ・ファッションです。

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