2013/06/14

エジプト人に愛される川

過去数週間に渡り、隣国エチオピアのナイル川上流巨大ダム建設を巡り二国の溝は深まっています。
エチオピアに位置するナイル川上流へのダム建設により、下流に位置するエジプトの取水量減少が懸念されるためです。

現在エチオピア側は、ダム建設によりエジプトの取水量が減少することはなく、事業を進める考えであると発表していますが、モルシ大統領は「現在保有するナイル川の水資源を1滴たりとも失う気はない」と強気の姿勢を崩しません。


かつて「エジプトはナイルの賜物」とヘロドトスが言ったように、ナイル川はエジプトの人々の生活に欠かせない存在です。
経済的な意味はもちろんのこと、エジプトにとってこの川はそれ以上の存在価値があるのかもしれません。

私も実際にカイロを訪れた際、朝から夜まで人々が川沿いに集う様子を見て改めてナイル川がエジプト人にいかに愛されているかを感じました。

こちらは昨年末にカイロに行った際に撮った夕暮れのナイル川沿いの写真ですが、
静かな川面に映る灯りが美しく、昼間とは違う顔を持つこの川に魅せられました。


ロイターのウェブサイトでは、ナイル川の写真をスライドショーで見ることができます。

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